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2016年5月6日 わんこあんDiary

「ぼくだけが知っている」んだワン♪

まだまだ忙しい日が続いています。楽しみはと言いますと、合間合間にマンガを読むこと。まきまきは、マンガが大好きです。

GWの間に、吉野朔実先生の訃報を知って、「うそ!うそじゃ、うそじゃ」とうそみたいに声に出して動揺してしまって、スタッフに不審がられたマンガ好きはわたしです。。。

こんなに早く亡くなられるなんて、信じられません。

吉野先生の新刊が出てないかな?と、定期的に検索するのが癖になっていて、訃報を知る2日前にも調べていたというのに・・・

客室の清掃をしながら、盲導犬の話になって、先生の短編で、盲導犬と男の子の悲しいお話があって、こんなマンガもあったよ、って、スタッフに教えたのは、GW中だったからきっと、訃報を知る3日くらい前だった。

岡山の生んだ天才マンガ家一条ゆかり先生が、びっくりした、という「食べることも生きることも苦手なの」っていうセリフ。吉野先生ならでは。ご本人もスラリとしてて、壊れそうなくらい繊細なイメージの方でした。たしかに、やせてなきゃ書けないセリフだ。(一条先生、いつまでもお元気でいてください。食べることが大好きな先生が大好きです)

2004年から続いた「period」を完結してくださったこと。最終巻を読んで、少しあっけなく感じて、時間がたちすぎたからかな?と思っていましたが、今思うと、完結してくださったことが、何よりもありがたく。。。

日常の何気ない出来事が妙に残酷だったり、美しかったり。何度も何度も読み返してしまう作品ばかりだった。登場人物の名前が素晴らしく素敵だった。礼智=らいち、とか。白玉=しらたま、とか。能=ヨキ、とか。狩野=カリノっていう音が好きなの、っていうところとか。もっといい名前いっぱいあったのに、今は全然思い出せないのが悔しいな。なにせ、20年以上前から読んでますので、記憶が曖昧になっている。。。

今調べたら、吉野先生の作品、全部読んでいました。

こうしていろいろ思い出して書いていると、涙が出てきます。これは、先生の死が悲しいのももちろんありますが、作品の独特な世界観、お話を読んでいた当時の自分、影響を受けて知ったものやこと、いろんなことを思い出して、泣けてくるのですね。

手元にあるのは今となっては「period」だけ。もう一度読み返そう。でも、どれを? どれも読みたい、全部読みたい。

うん、でも、そうだ。あれを読もう。まおまおと同じ小学4年生の礼智くんのお話。

「ぼくだけが知っている」

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自分のむすめが、夏目礼智くんと同じ年になったなんて、なんて感慨深い・・・

まおまおは、アンディが何を考えてるのかな?って不思議に思うだろうけど、まきまきは、まおまおが何を考えているのかな?って不思議に思うことがあるよ。

ほんとは、3兄弟が一番、いろんなことを、「ぼくたちだけが知っている」のかもしれないね。

これを読み返して、小学4年生の心、行動を勉強しよう。グールドを聴きながら。

吉野朔実先生のご冥福をお祈りいたします。

 

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