1975年から1977年にかけてアニメ放映されていた『元祖天才バカボン』の本官さんは、作品の中で一番大事なキャラクターだと原作者の赤塚不二夫が何度もスタッフに言っていました。
日本で一番銃弾の使用量が多いおまわりさんなのですが、人に向かって発砲しないので決して悪役ではないと熱弁していて、アニメ放送後、その思いが伝わって本官さんの活躍も含め赤塚に好評だったそうです。そのおかげで、バカボンの世界の中で重要人物のひとりとして存在を確立していますね。
Twitterではつぶやいたのですが、やっぱり自分にとって大きな出来事なので、ブログにも書くことにしました。
昨日、声優肝付兼太さんの訃報が発表されました。80歳で亡くなられました。
ご高齢、ということは、ドラえもんの「スネ夫」を降板されたときに、理解したつもりでしたが、まさか亡くなられるとは・・・
いえ、もちろん、永遠に生きられる人など、いるわけはないのですが、肝付さんのあのお声は、全然歳とらず、色褪せず・・・なので、まさかまさかまさか、、、と、昨日は一日中ショックでした。
まきまきの、一番大好きな声優さん。
と、いうよりも、好きなキャラクターは、気づけばすべてこの人の声。なので、声優さん?というよりも、そのキャラそのものといいますか・・・ご本人のお顔を拝見したことはほとんどなかったのですが、まきまきの中で、肝付さんのイメージはものすごく出来上がっていました。
元々、藤子不二雄作品が大好きで。
「スネ夫」「ケムマキ」「ドラキュラ」「ドロンパ」みたいなちょっときどった、イヤミだけど憎めないそんなキャラが大好きでした。
思えば、「ドロンパ」以外、全部肝付さんの声だし。
そして、まきまきが藤子作品作品一番好きなキャラクター、21エモンの「ゴンスケ」も、はじめは肝付さんがされていました。かわったときは、ショックだったなあ。。。
他にも、ドカベンの「殿馬」おそ松くんの「イヤミ」銀河鉄道999の「車掌さん」トムとジェリーの「トム」バーバパパの「バーバパパ」
みんな大好き!!!
あの声がもう聞けないなんて、さみしすぎます。。。
そしてそして、おもしろまとめサイトを見つけたので、以下引用しますね。
引用・出典 PUUL(https://puul.jp/26684 )
肝付兼太は1935年11月15日生まれ鹿児島県出身の声優、俳優、演出家です。
2016年10月20日に肺炎で死去したと所属事務所の発表がありました。
3歳の時に鹿児島を離れ東京で育ちます。戦時中は山梨に疎開していました。祖母から「映画俳優をやれるような容姿じゃない」と言われ、ラジオドラマで声のみで演じる声優の仕事を目指すようになります。
30歳直前に『オバケのQ太郎』のゴジラ役でアニメのレギュラーを獲得し、現場でアドリブを披露したところ藤子不二雄に気に入られ、それ以降、藤子不二雄作品には原作者の指名で必ずと言っていいほど出演することとなりました。
とても足が早く50歳のころテレビ番組の企画の100m走(タイムは11秒2)で優勝しています。劇団21世紀FOXの主宰をしており、舞台上演でも活躍されていました。
1979年から2005年に放送されていたアニメ『ドラえもん』のスネ夫は、ナルシストでイヤミなジャイアンの腰巾着というキャラクターから、肝付さんのイメージが定着して、嫌味っぽいキャラクターが多く配役されるようになったそうです。
「のび太のくせに生意気だ」というセリフは、肝付のアドリブから生まれたと言います。2005年からはキャストを一新した『ドラえもん』が現在も放送しています。
肝付は1973年に放送した初代『ドラえもん(日本テレビ)』ではジャイアン役を担当していますが、その後のスネ夫の印象が強く、当時のことはあまり覚えていなかったそうです。
1988年から1989年までに放送されていた『おそ松くん』に出てくる「ミーはイヤミでザンス」と自称フランス帰りのイヤミな出っ歯男・イヤミの「シェー」と叫ぶギャグは、国民的流行となるほどの人気を博していました。
肝付は当時の年齢がもっと若ければ、勢いのあるイヤミを演じられたのにと自身の年齢を嘆いていたのですが、毎回収録現場では血管が何本切れたと冗談混じりに話すほど、エネルギッシュな演技を続けていたそうです。
1980年から1982年にアニメ放送されていた『怪物くん』に出てくる、由緒正しき一族出身で怪物くんの学問教育を担当するドラキュラは、黒いシルクハットとマントにモーニングコートがトレードマーク。
身長183cm体重33kgという細身の体型で、潔癖でプライドが高く、吸血行為を禁止されているのでトマトジュースで我慢している吸血鬼です。
「怪物魔物学」の学者でもあるので知識が豊富で、特に妖怪や怪物について知っています。一人称は「あたし」で語尾に「ざます」をつけるのが癖で、昼は地下室の棺桶で眠り、夜起きて出歩くという生活をしています。
1978年から1981年に放送されていたアニメ『銀河鉄道999』の車掌は、999号の車掌であり、銀河鉄道株式会社の職員で名前も正体も明かされていない謎の存在です。
10万以上もある銀河鉄道規則を丸暗記していて、主人公の鉄郎から「くそまじめ」と言われるほど真面目な性格。規則は守り、乗客には敬称をつけ敬語で話しますが、その反面規則に反することを乗客が行おうとしたときは毅然とした態度をとっています。
本名や詳細など何も明かされていない、車掌というキャラクターを演じるのは肝付自身とても難しかったと語っています。原作者の松本零士も肝付に車掌の正体を教えなかったので、とにかく真面目で律儀なイメージで演じていったそうです。
1976年から1979年までに放映されていた、アニメ『ドカベン』の殿馬一人(とのまかずと)と言えば「~づら」と語尾につけるキャラで有名です。
テレビアニメは中学編から高2の夏までのストーリーで放映終了したのですが、原作漫画ではその後もストーリーが続き、作中で殿馬がドラフト5位でオリックスに入団したとことがきっかけで、殿馬のキャラでオリックス戦のプロ野球解説を行ったことがあります。解説を終わらせた後、プロ野球選手にサインを求められ、肝付と選手が互いの帽子にサインを書きあったそうです。
そんなやりとりから殿馬は人気の高いキャラクターだったことが知られます。
ねずみのジェリーをいじめるところから、だいたいのストーリーがはじまる『トムとジェリー』の猫・トム。
ストーリーは、トムが最初は優位に立つものの、ジェリーに反撃されこてんぱんにやられて終了するというのがお約束です。
二足歩行できたり素晴らしい音楽の才能があったり多才な猫なのに、結局毎回ジェリーに負ける流れは、元々アメリカ大人向けのコミカルな風刺からはじまりました。
1975年から1977年にかけてアニメ放映されていた『元祖天才バカボン』の本官さんは、作品の中で一番大事なキャラクターだと原作者の赤塚不二夫が何度もスタッフに言っていました。
日本で一番銃弾の使用量が多いおまわりさんなのですが、人に向かって発砲しないので決して悪役ではないと熱弁していて、アニメ放送後、その思いが伝わって本官さんの活躍も含め赤塚に好評だったそうです。そのおかげで、バカボンの世界の中で重要人物のひとりとして存在を確立していますね。
1987年から1996年までアニメ放映されていた『キテレツ大百科』の、原作の漫画ではすぐに出番が終わってしまうキャラクターの勉三。
藤子・F・不二雄が原作とする、ほとんどのアニメ作品に出演している肝付が、どの役柄を演じるかと聞いて勉三役だと知ると「いいと思いますよ」と言ってくれたそうで、出番が増えたというエピソードがあります。
勉三の訛り口調は肝付のアドリブから生まれたそうです。
自分のアドリブで茨城訛りで演じてきた勉三が、田舎の母の元に帰るエピソードのときにはじめて山形出身だったことを知って、より訛りを強くしたエピソードがあります。
「いいやつなのか悪いやつなのかちっともわからない」「いろんなところから唐突に現れることができるのが面白い」と原作者のやなせたかしが、創り出したキャラクターの中でもお気に入りだと語るホラーマンは、子どもたちからも人気があるキャラクターです。
ドキンちゃんことが好きでいつもバイキンマンたちと行動しているのですが、誰にたいしても優しく接するのでトラブルに巻き込まれているホラーマン。
子どもたちは純粋にさわるとすぐに崩れてしまう弱いところや、動きや歌が面白いから人気があるのだと思いますが、大人が見ているとイヤミっぽいキャラをたくさん演じてきている肝付の声なのに、憎めない優しいキャラクターというギャップが、見ていて面白いのかもしれませんね。
1982年から1992年までNHK『おかあさんといっしょ』内で放送されていた人形劇の『にこにこぷん』の袋小路じゃじゃ丸(じゃじゃまる)は、力持ちで義理人情に厚い親分肌の5歳の男の子です。
「オッス、じゃじゃまるさんだぞ」は肝付のアドリブからうまれた挨拶は、にこにこぷん世代ではない人も知られているように思います。
うらおもてヤマネコという種族から、肝付は猫らしさを出すように、役作りのため猫が可愛く見える瞬間を観察し真似ていたそうです。
1985年の11~12月に肝付が喉の手術のために入院したときは、じゃじゃまるが風邪を引いたという設定で2週間喋らない物語で進められました。
出典・引用 PUUL ( https://puul.jp/26684 )
・・・ヤバい、読んでると泣けてくる。
こんな素晴らしい声優さん、今の時代にいるのかな?
ジャイアンの声も担当していたり、キメ台詞をアドリブで作ったり・・・
本当に、素晴らしい声優さん、素晴らしいお人柄だったと思います。
ご冥福をお祈りいたします。
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